【第6回】iOSアプリ ticket to UI/UX
今回はUIにおけるUXについて。UIとUXについての定義は人それぞれのところがあると思いますが、自分はそういった細かいことはあまり気にしません。「UIにおけるUX」と書きましたが、もう少し細かくいうと「同じUIを使用していながらも、実に様々な体験を我々は提供できるor享受してるのでは」というのが今回のエントリーの内容です。
タイムラインならぬディスタンスライン
"trover"という写真共有アプリが最近好きです。
縦に写真が並べられていて下にスクロールしていくことで次から次へと写真を見ていく「よくある」ものなのですが、下にいけばいくほどその写真が撮影された場所が遠くなるという見せ方をしています。「タイムライン」ならぬ「ディスタンスライン」とでも呼べるのでしょうか。
はじめは東京の観光名所なんかの写真なんかが多くあって(あ、私は東京の大田区在住です)、どんどん距離が離れていくと国内の各地の名所が、そしてふと気がつけばいつの間にか海外へ、さらにいくとそこは完全に異国情緒な風景が・・・。
スカイツリー、行こうと思えばすぐに行ける距離にある
山形の山寺が見えますね
くまもんがいるので熊本あたりなのでしょうw
ハングルが見えるから韓国??いつのまにか海外へ
完全に異国情緒溢れる風景が・・・
こういった一連の体験が個人的には大好きなのですが、UIという点で見ればよくあるタイムラインと同じものなので、同じUIでもサービスのコンセプトや見せ方次第で全く別の新しいUXを提供できると思います。
アラートビューの文言について
先日"ボケて"をみているときに思わず笑ってしまいました。もちろん投稿された作品がおもしろいサービスなのですが、そのときはアラートの文言で笑ってしまいました。
せっかちな自分は「読み込みできない」などといわれると正直結構いらっときてしまう。にも関わらず「おっと」という一言で、思わず許してしまいました。「ボケて」というアプリのコンセプトと合致するような文言だったからかもしれません。Facebookのアプリで、「おっと、XXXXXXX」なんて言われたらムカっとするかもしれませんw(それはそれで斬新かも・・・)。
"火をつけろ"でも「余計なお世話」という言葉にちょっと笑ってしまいました。
こういったフランクなアプリ限定の話なんじゃないのかと言われるとちょっと自信はありませんが、最近読んだサイバーエージェント藤田社長の本で、自身が社長という役職でありながらアメーバのプロデューサーとしてサービスに徹底的にこだわる件があるのですが、そこでも「文言」というのは1つの重要な要素としてしっかり入っていました。
同じアラートビューというUIでも、文言1つで笑いをとることもできるかもしれないし、ユーザに安心感を与えることもできるかもしれない、何か不備があったとしてもユーザの怒りを最小限に抑えることができるかもしれない、、、そんなふうに思えます。
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